I様 50代 男性 既婚
(この回は、セラピストである私側の記憶からの書き起こしです。)
Iさんは50代も半ば、「セラピーを受けようと思ったのは何故ですか?」 と聞くと「けど何となく・・・HPを見て何か気になって・・・ 何となく。。」と言う事でした。
そのため、セラピーの詳しい説明をして、
「どう思います?」と聞くと、
「内容は解ったけど、何が自分に向いているのか分からない・・・」
ボディーワークの説明をすると「ああ、それは良さそうですね~」と仰るので『ではそういたしましょう。』と横になっていただきました。
背中 ・手 ・足、とゆっくりほぐしてゆくと、初めは何の反応も無かったIさんの呼吸が、深くゆったりした呼吸になってゆき、徐々に「はぁ~~」という溜息の様な吐息に変わってゆきました。
・・・とりあえず彼の中で良い感じの事が起こってるんだな~ と、その“良い感じ”を信じて、一つ一つの筋肉をほぐしながら、ただゆっくり休息させる様にしてゆきました。
うつ伏せで肩や背中を1時間・・・「はぁ~~」が、「はぁぁぁ~・・・」になって、
やがて眠る様な、静かな呼吸へと落ち着いてゆき、仰向けになって首と頭をほぐしてゆくと、顎や喉の筋肉も徐々に緩んでゆき、狭い気管を息が通る吐息から、抵抗無く通ってゆく楽な呼吸へと変わってゆきました・・・。
・・・特にこれといった問題が有るわけじゃ無い・・・?
・・・「何が悪いのか?」って考えてどこかを掘り起こしたら何かはあるだろう・・・
・・・それが私たち人間って生き物・・・
・・・そんな事より、今はこの心地よさの方がずっと大切なんだね・・・・
そんなことを思いながら、Iさんの顎や首筋を緩め、眉間・・額・・・
最後に頭蓋骨を静かに緩めてゆくと、全身の力が抜けて静かな眠りに落ちてゆきました・・・・
5分・・・ 15分・・・ ? 何分経ったのか、Iさんの意識がゆっくり戻ってきて、力の抜けた顔でゆっくり静かに話始めました。
Iさん「寝てました?」
私「ええ・・・ 多分・・・」
「・・・ 何か・・・ 今のこの感じ・・・ いいな~~ 」
「何だか懐かしい様な・・・」
「懐かしい・・・?」
「・・・懐かしい・・・ そう・・・懐かしい・・・」
「そう! この感じ! もうず~っと前・・・ 子供の頃の・・・」
「幾つぐらい?」
「3年・・・ 4年生・・・ ? 小学校・・・4年生ごろ・・・だったか・・・」
「そう・・・ あの頃・・・ ! あぁ、あそこだ・・・!」
Iさんはもう一度目を閉じ、しばらく何かを “観て” いました。
時間が来たので起きてもらい、ソファーに座っても、
しばらくは内面の何かを見ている様子でしたが、
それから、ふと話し始めました。
「子供の頃ね、川の近くに住んでいて、いつもその土手で遊んでたんです。
まだ水が綺麗だったから泳いだり、友達と色んなことをして遊んで・・・
あれは・・・秋だったのかな~?
土手の斜面が一面枯れ草に覆われていて、
友達とそこを滑って遊んで・・・ 遊び疲れたんだったか?
土手の斜面の枯れ草に寝っころがって・・・
・・・さっき・・・その時の感じを思い出していた・・・
いや・・・体が思い出してきたって感じで・・・
感覚が先に有って、そのときの状況って言うか、体の感じをすごくリアルに思い出して・・・
ガキの頃はただ夢中で遊んでいただけなんだけど、こうして思い出してみると・・・
何ていうか・・・ そう・・・
自由・・・ 自由だったな~ 何にも考えないで夢中で・・・
なつかしいって言うか・・・
もう一回 同じことしたいな~
・・・・・・・・・・・・
『今、子供も大きくなって、女房も良くやってくれているけど、
50才を越えてから最近何かが足りないって感じていたんです。
でも仕事じゃないし、家庭でもない。
それが何なんだか良く分からないし、ハッキリと感じた訳じゃないんだけど・・・
言いようの無い、焦りの様な・・・ 不安の様な・・・
でも別に怖いっていう感じじゃなくって、 先の見えない様な・・・
多分、「何のために生きてる?」っていう事だと思うんですけど、
ただ漠然と “乾いていく様な” 感じだったんです。
でも、今は、何となく解る・・・
仕事のために、女房のために、子供のためにって頑張って来たけど・・・
あの感覚、ただ遊んでる。
あの自由な感覚を忘れてた・・・
::::::::::::
ずっと目的を探していたし、何とかして納得して生きる理由を探してた・・・
でも、○○○のため!って目的意識ばっかりで、あんな充実感みたいなのを忘れてた・・・!
だからカラカラに乾燥していたんだ!
・・・うん! そうゆう事だったんだ!
でも、僕はすっごく自由だったんだ~
今はそう思える。』
・・・Iさんは私から見ても “優しくていい御主人、そして良き父親” と感じさせる方。
でもいつの間にか自分自身の充実感? 満足?
そんなものを忘れて来てしまったのでしょうか・・・
でもそのままだと自分を無くしてしまう。
それだけだと、何かが嘘になっちゃう。
だから潜在意識は、必要な時に、必要な事に気付く様に出来ている・・・
これも自己治癒力の一種なんでしょうかネ?
心の治癒力・・・ 魂の知恵・・・?
☆★ 良く「セラピー何て嫌なんだけども。」とか
「何で来たくなったのか? 何となく・・・」と、ハッキリした理由も無く、
でも“何故か、どうしても!”と言って来る方がいらっしゃいます。
でもそういった方の多くは、こんな気付き方をしたり、思いがけない大切な何かを見付けてゆくものです。
気付く?思い出す?
知っていた。だからこそ本人が忘れていた、でも今だからこそ大切な事に気付く・・・
そんな事ってとても多いものです。
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