セラピーというもの。悩み・病気の意味・癌の自然治癒 – 心と体のヒーリングスペース ♪ スフィア セラピストプログ – 鎌倉のカウンセリングとヒプノセラピー 心の悩み 親子関係 人間関係 恋愛と夫婦関係(浮気と不倫 セックスレス)引寄せの法則 ノンデュアリティー
今から25年前、当時私はカウンセリング・心理学・整体・マッサージ・プロセス志向心理学・気功・漢方・ビジョン心理学など、様々なものを吸収している真っ最中で、そのどれもが非常に学ぶものが大きかったけれど、特にヒプノセラピーの世界観には多大な影響を受けました。
そして丁度ヒプノセラピーの勉強も終えようかという頃、たまたま見たNHKの番組は、私のセラピストとしての在り方を決定付けるものでした。
番組名は、教育テレビスペシャル『人は何故治るのか?』
当時のNHKプロデューサーであった川竹文夫氏が、癌になり、様々な治療法を模索してゆく中で【癌の自然退縮】(自然治癒とも言う。)という現象が有る事を知り、その事実に大きな希望を感じると同時に『何故治ったのか?』 『自然退縮とは、一体何なのか?』 に強い興味を持った事から製作された番組でした。
【癌の自然退縮】http://www.naotta.net/tokushu/index.htmlより
■私と癌の自然退縮(川竹文夫氏)
1990年、腎臓ガンを発病した私は、退院後のある日、自然退縮の存在を知る。
それは、ある本に紹介された、九州大学名誉教授・池見酉次郎氏の次の話によってであった。
「私どもは十数年前、ガンの自然退縮の研究を始めました。末期癌になって医者から完全に匙を投げられた患者さんが、時として自然に治ってしまうんですね。」そのことを妻に知らせると、彼女は恵みのように微笑んだ。「自然に治るくらいなら癌も大したことないね!」
この時、私の心の中で治るスイッチがON〈オン〉になった。1993年、私は、自然退縮をした人たちの証言を海外にまで出掛けて取材。NHK教育テレビスペシャル『人間はなぜ治るのか』 三本シリーズとして放送。教育テレビ始まって以来の大反響となった。(ここまで引用)
(テレビをデジカメで撮影したので画質が荒いのはご容赦下さい。)
番組は、癌から奇跡的に生還した人達へのインタビューが中心で、その一人一人が何故治ったのか?を語っていました。
でも私(稲本)が興奮したのは、その映像の中の4人が4人共、『私は癌に教えられたんです!』『私は癌に気付かされた!』 『癌に成る以前の私は、今思い出しても大嫌いでした。でも私は癌に生き方を教えられたんです!』と口々に語っていた事でした。
『何をしたから治ったか?』『どの治療をしたから治った』などはあまり語られず、【何故治ったのか? 治るとは一体どういう事なのか?】・・・??
当時セラピーなどを通して『人は何のために生まれてくるのか?』 『気付く? 癒えるって何?』 『何故、人は気付くと癒えてゆくのか?』など考えていた自分にとっての答えがそこに有りました。
私達現代の人間にとって、癌は重大な疾病である事は事実でしょう。
・・・でもその癌から生還した方々が皆口を揃えて
『今の私が居るのは癌のお陰です!』
『癌によって生き方を教えられたんです!』
『癌ほどありがたいものは無い。』
と笑顔で語っている・・・
『そう!こうゆう事なんだよ! 癌に限らず、こうゆう風に気付いてゆく事! これこそがセラピーの本当の目的なんだよ~!』・・・と。
番組の後半、ある医者が取材に際してこう語っていました。
『「病気を勝手に治さない。」という言い方をするのは、勝手にこちら側が手を加えて治してしまうと、患者さんが気が付かないんです。
“何で自分が病気に成ったのかに気付かない。”
・・・するとまた病気をする。
例えば胃潰瘍を患者さんが来る。
このごろですと潰瘍治療剤というのが有る訳で、それで治療する事で胃潰瘍自体は治る訳です。 一応ね。
でもその人が潰瘍を作る要因、ストレスを溜め込んだ状況自体は何~にも変わってない。
だからまたその次に同じ様に潰瘍やりますでしょうね。
で、だんだんやるたんびに治り難くなってくるのが現状だし、胃の潰瘍の方から、そのうち肝臓の方へ・・・ いわゆる怒りだとかそうゆうものを溜め込んでいって、肝硬変だとか、肝臓癌だとか、そうゆうものまで創ってゆく状況を引き起こす訳です。
そうすると、僕達が、潰瘍治療剤で患者さんを治したという事は、その時はそれで辻褄が合ってますが、その次にその患者さんが自身のライフスタイルを変えて無いということは・・・
僕達が治した事によって、その人が何年か後で肝臓癌になる“要因を作った”と言える訳なんです。
もし、その時に安易に治してやらなかったら。 苦労して自分で治させたら・・・ 今後新しい病気を作ることが無い・・・ 』
(三重県四日市/山下外料神経料/山下剛氏)山下外科神経科
・・・正しくその通り!!
これは医者達も、心の悩みや心と体の関係性、家族との心理的問題や、人間関係や夫婦関係などといった、人生に起きる問題を広く扱うセラピストにとっても非常に重要な事であると思うのです。
この『治す!』のではなく、『自発的に治る』という事を本当に理解しているかどうか?が。(稲本)
- ギャレット・ポーターの場合
当時9歳の少年だったギャレットは脳腫瘍でした。しかしメニンガークリニックにて自律訓練法とイメージ療法によって自らの自然治癒力を高めてゆき、5ヵ月後、見事に治しました。
NHKの取材は、完治から何年後かに行われた様ですが、インタビューの中でギャレットは
『癌の様な重大な病気は家族を結束させるか、あるいはバラバラにしてしまうものです。しかし僕は、本当に愛すべき家族を持って、僕が脳腫瘍になったことで家族の結束は一層固いものになりました。
闘病はたいへんやり甲斐のあるものでした。 父は普段は冷静であまり動揺したりしない人です。それでも「とても信じられない!」という様子で、本当に幸せそうでした。 みんな喜んでくれました。
私のことをいつも心配してくれた校長先生も、その日の内に家に駆けつけてくれたのですが、お祝いを言いながら涙を流して喜んでくれたのをよく覚えています。
僕に特別の能力が有った訳ではありません。誰でも癌に成りうるし、また、誰にでも治す事が出来ます。ただし、癌を克服するにはどうしても肯定的な、前向きな態度をとらなければ成らないと思います。
自分で努力して『何としても生き延びるんだ!』という意志が必要です。どんな療法を試すにしても、『自分は絶対に癌に勝つんだ!』という気持ちと態度が肝心なんです。
勝つか負けるか?は、患者が選ぶ事が出来るんです。
僕は戦って勝つ方を選びました。たった9歳で死ぬ訳にはいかなかったからです。でも、それには毎日毎日、いつもいつも、最大限の努力をしなければ成らないんです。
人生は立ち止まって待ってはくれません。どんなことが有っても、最後まで生き抜くんです。
とにかく挑戦する事です。 チャレンジあるのみです。それが人生です。
ギャレット・ポーター
- 白血病から生還したミズーリ州のリード・ヘンソンさん。
『私はこの地域ではかなりの大企業のビジネスマンで、責任ある仕事に就いていました。
1ヶ月の内、半分も家に帰れないほどの多忙な毎日でしたが、一方では健康のためのスポーツや食事にも気を遣っていたつもりです。
しかし、発病する頃、私は独身で仕事のストレスを上手く処理出来なかった上、離婚した事を後悔もしていました。中でも最大のストレスは長男が麻薬に手を出して逮捕された事でした。
そんなある日の午後、ニューズウィークやTIMEなどの雑誌をパラパラやってたんですが、その中に白血病の記事が有って、何だかゾッとするような写真が載っていました。
それを見たとたん、どうゆう訳か急に『息子が麻薬中毒になったのは私が子育てに失敗したからで、すべて私の責任なんだ!』と感じたのです。 そして、『私の失敗のせいで息子の人生がメチャクチャになったんだから、その報いに私の人生もメチャクチャになるべきなんだ』と思いました。
ハッキリと覚えているんですが、目の前の惨い写真を観ながら、その時私は確かに、写真の様に自分も白血病に成る事を望んだんです。 自分を罰するためにね。
しばらく写真から目が離せませんでした。その時私は人生の様々な試練が突然ドッと襲いかかってくるのを感じて、それに飲み込まれて流されてしまう自分を感じました。
そして本当に「何か酷い病気に罹ってしまいたい!」と思ったのです。
数ヵ月後、私は望み通り白血病に罹りました。心の持つ力にゾッとしました。』
『ただ、誤解しないで欲しいんですが、私は息子のせいで白血病になったのではありません。そうゆう問題に対し、私が絶望的になり、自分を罰したいと思った事が白血病の真の原因だという事なのです。』
医師の宣告は長くて余命2年、しかし、それを知りながらもヘンソンさんにプロポーズをする女性が現れました。 深いためらいを越えてヘンソンさんは人生をやり直す決意を固めます。
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(プロポーズした女性)
『私はガールフレンドとしてではなく、どうしても彼の妻として一緒に彼の危機を乗り越えたいと思いました。私の出来る事は、彼を精神面で助ける事だと思いましたし、他にも出来る事がきっと沢山あると思ったんです。彼を失うのは2年後、或いはもっと先のことかもしれないけれどともかくそれまでの時間、どうしても二人で充実した時間を持ちたかったんです。』
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・・・そうした中、ヘンソンさんはイメージ療法に出会う・・・
『私は何故癌に成ったのか? その原因は、私自身の内に有るらしい。 どうして私の人生の、他でもないこの時期に発病しなければならなかったのか・・・?
物事に絶望的な反応をし易くは無かっただろうか?
だとすれば、その様な性格はいつ? どの様にして?
そして癌は私の何に気付き、何をを変化させ、何を癒せと教えているのだろうか・・・???』
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私の父は、ちょっと変わった人間で、幼い私を『愛してるよ。』と言ってくれたことも有りませんでしたし、抱きしめてくれた事も有りませんでした。
ですから私は『父に愛されていない。望まれていない子供なんだ。』と感じて育ちました。 そしてその事が、私が白血病になる素地を創ったということに気付いたんです。
それで私は先生に勧められた 【空っぽのイス】 という心理療法をやってみました。 まず、二つのイスを向かい合わせに置くんです。そして私は5歳の時の自分になって一方のイスに座るんです。
それから空っぽのイスには父が座っていると想像し、その父に向かって5歳の私が訴えかけるのです。『どうして愛してくれないの? どうして冷たく扱うの? 僕は何か悪い事をした? どうして抱きしめてくれなかったの!?』
5歳の時に言いたかった事を全部訴えました。
そして今度は、父のイスに座り、私が父であると想像しました。
向い側の空っぽになったイスには5歳の私が居ます。
ところがイスに座ったとたんに、私は “本当は、父が私を愛してくれていた事”に気付いたんです。ただ父はその表現方法を知らなかっただけだったんです。 一生懸命働いて、 私達に服や食事を与えてくれました。 ただ、抱きしめたりしなかっただけなんです。 そして、それは、父の父も・・・ 同じだった事に気が付きました。
それからしばらく酷く泣きました。 泣いて、泣いて、泣きながら考えました。
『私は父の愛を誤解したために、自分のそれまでの人生を無駄にしてしまったんだ。』と思いました。
『どうしてこんな人生でなければ成らなかったんだろう?』と、ずっと考えました・・・
その時です。 突然、私の人生をすっかり変えてしまうような経験をしたんです。 別に何かを観たり聞いたりした訳じゃ無いんですが、何かとても強い力で、私の頭の中に、ふと啓示の様なものが現われました。
『これはあなたが自分で選んだ道だ。でも、こうでなくても良かったんだ。あなたが今流している涙は、あなたが誤った道を歩んでいる間に、私があなたのために流した涙だ。 あなたの健康のための祈りは今聞き届けられました。 あなたの祈りは叶えられるでしょう。』
私は最初、「こんな事は何かのトリックだ。」と考えました。
しかし一方ではそれ以上に強烈に “これがすべて真実である” という事も知っていたんです。
すぐにあらゆる疑いも消え、次に・・・ とっても説明しにくい事なんですが・・・
“私の癌は良くなる。私は癒されるんだ” という事を悟りました。
1982年1月9日、その通りに私は白血病から生還したんです。
これまで多くの人々に 『癌は、私の人生の中で起きた最良の出来事だ。』と話して来ました。
なぜそうかと言いますと、私がそれまで選び取っていた人生は・・・ つまり私が 『人生とはこんなものだ。』 と、それまでの様々な経験から打算的に理解してきた・・ その理解に基づいて、様々に考え、様々に行動してきた長い時間が間違っていたからなんです。
多くの人達と同じ様に、私は富や仕事の成功だけが人生において重要な事なのだと思い込んでいました。
それ以外の人生は、あまり意味が無いと考えていました。
しかし、病気から回復して180度転換しました。 キャリアや成功や物質的な満足を得る事は、私の人生の大切な事では無くなりました。
そして今、私は自分の人生に新しい価値を見いだしています。 自分の人生には大きな意味が有ると思っています。 おかげで以前のように投げ遣りでは無く、生きる意志も強くなりました。
このようにして私が白血病から生還した価値は、私の死後も残るでしょうし、私はその事を伝える事で多くの人達を助けたいと思ってます。
全力をもって助けたいと思っています。
リード・ヘンソン
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アメリカの著名な医師 バーニー・シーゲルは、死の淵からの生還者を称えてこう言います。
『奇跡的な回復は、偶然では無い。単なる幸運でも無い。 彼らは自ら判断し、自らの生き方を変えた。 愛を育て、生きる事の意味を見いだした。彼らは確率では無く、【可能性】を信じた。希望は常に存在する。』
weller than well ウェラー・ザン・ウェル
「病から真に回復した者は、病気になる以前よりも健康になる。」
体はもちろん、心も、人生そのものも。 病を癒すという事は、新しい人生を創り上げてゆく心躍る創造的な営みなのです。
多くの患者さんから私はそう教えられました。
この人達は、『癌に成ってからの方が、遥かに豊かだ!』と言います。
この人達は、人生最悪の危機をこの上ない贈り物に変える事が出来ました。ウェラー・ザン・ウェルの言葉通りに、新しい人生を輝かせ、その事で人をも癒す人達です。 川竹文夫
その後、川竹文夫氏はNPO法人『癌の患者学研究所』の所長として活躍している。[[癌の患者学研究所> http://www.naotta.net/index.html]]
ここまでが当時の番組の内容です。
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私は此処で『癌は治るんだよ!』と安易な事を言いたい訳ではありませんし、自然治癒の啓蒙活動をしている訳でも無く、どのような問題に対しても、そのように取り組むセラピストであり、私にとってセラピーとは、そうゆうものです。
私が『人は何故治るのか?』に感じた大切な事、伝えたい事は、
『あらゆる悩み・問題は、その裏に何か大切な人生の贈り物が隠されている!』という事であり、
癌以外にも、身体に表われる症状の多くは、自分自身の意識(頭の思考)に、何かを『気付かせよう!』という潜在意識(身体の寂智)からの教えであり、自分の命が伝えようとしているメッセージだということです。
それを無視して『無闇に病気を忌み嫌って、病気(自分の一部ですよ?)との愚かな全面戦争をするのは止めなさい!』という事です。
身体症状以外の問題も、過去のトラウマや心の悩みでも、人間関係や恋愛の悩み、夫婦関係の問題でも、まさに癌であろうと、その心の痛みを癒しながら、“その問題は『何に気付かせようとしているのか?』”
そこには大きな可能性があるのです。
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今、『私、病気なんです! 何とかして治したいんです!』 という依頼があれば、【心と体の関係】 【人生に起きる出来事の意味】 など、医者には扱えない領域の経験から、最大限お力になってゆきます。
weller than well ウェラー・ザン・ウェル
「病から真に回復した者は、病気になる以前よりも健康になる。」
『心の悩み・病気・人生の危機から、人生の貴重な気付きを得た者は、それ以前よりも、遥かに幸せで実り豊かな人生へとシフトしてゆく。』 稲本裕紀
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